安土城という城

天正4年(1576)から3年以上の歳月をかけて、琵琶湖を眼下に望む安土山に信長が築いた地上6階地下1階建の壮大な城で、信長の独創性が発揮された美しく贅沢な革命的なものであった。

その高さは33mに及び、更に13mの石垣の上に聳えていたので、天正7年(1579)に天主が完成した際には、さぞかし人々の度肝を抜いたものと推測される。

信長はここに天皇を招くことを意図していたと思われるものの、天正10年(1582)6月2日本能寺の変により信長は没し、その13日後の6月15日に天主は炎上し廃城となってしまった。

完成後3年5カ月という短命に終わった城で、昭和5年(1930)に天主の礎石が発掘されたものの、詳細な図面などは残されておらず、多くの識者が復元案を発表しているが、この模型は三浦正幸広島大学教授の監修によるもので、安土町にある資料館「信長の館」にある原寸大の模型とは異なる部分も多い。

http://home.hiroshima-u.ac.jp/miurayu/castle.html

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